| フランジ種類 | 接続方式 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 溶接ネックフランジ(WN) | 突合せ溶接 | 高圧配管・化学プラント |
| スリップオンフランジ(SO) | 差し込み溶接 | 一般配管 |
| ねじ込みフランジ | ねじ接続 | 小口径・低圧配管 |
| ブラインドフランジ | 管端の閉止 | 配管末端・検査口 |
| ラップジョイントフランジ | スタブエンドと組合せ | 頻繁に着脱する配管 |
| 精度項目 | 一般精度 | 精密加工 |
|---|---|---|
| 座面平面度 | 0.05mm | 0.01mm |
| ボルト穴位置度 | ±0.3mm | ±0.1mm |
| ボア内径公差 | ±0.1mm | ±0.03mm |
| 座面粗さ | Ra 6.3μm | Ra 1.6μm |
ガスケット座面の平面度と面粗さが漏れ防止の鍵を握る。RF(レイズドフェイス)面のセレーション(同心円溝)の仕上げがガスケットの密着性を左右する。
フランジの基本加工はCNC旋盤で行う。外径・ボア・座面・ハブ(ネック部)を旋削し、座面にはセレーション加工(同心円の微小溝)を施す。
大型フランジ(外径500mm以上)は立旋盤(VTL)で加工する。チャッキングの精度がボア径と座面の同軸度に直結するため、段取りの管理が重要だ。
ボルト穴はフライス盤またはマシニングセンタで加工する。穴数・PCD(ピッチ円直径)・穴径は規格で定められているため、図面と規格の整合性を加工前に確認する。
超精密な座面が求められるケース(原子力・半導体装置用など)では、旋盤加工後に平面研削で座面を仕上げる。平面度0.01mm以下、面粗さRa 0.4μm以下の達成が可能だ。
溶接ネックフランジは鍛造品のネック部を配管に溶接した後、溶接部の仕上げ加工を行うことがある。溶接変形の矯正と座面精度の確保が目的だ。
国内で最も一般的なフランジ規格。呼び圧力は5K・10K・16K・20K・30K・40K・63Kの7段階で、材質はSS400・SUS304・SUS316等がある。
北米・グローバル標準のフランジ規格。クラス150・300・600・900・1500・2500の6段階。JIS規格とは寸法体系が異なるため、互換性は保証されない。
| 用途 | 推奨規格 | 材質例 |
|---|---|---|
| 一般水配管 | JIS 10K | SS400・FCMB |
| 化学プラント | JIS 20K〜 | SUS316L |
| 海外プラント | ASME Class 300〜 | A105(炭素鋼鍛造) |
| 高温・高圧 | ASME Class 900〜 | A182 F22(CrMo鋼) |
大型フランジ(外径500mm〜2,000mm以上)の加工には、大型立旋盤とクレーン設備が必要だ。加工可能な最大径を事前に確認する。
高圧フランジは鍛造品(フォージング)から削り出す。鍛造メーカーとの取引実績があるか、丸棒からの削り出しにも対応できるかを確認する。
– 対応規格: JIS・ANSI/ASME両方に対応できるか
– 材質の対応範囲: 炭素鋼・ステンレス鋼・特殊合金
– 非破壊検査の対応: PT(浸透探傷)・UT(超音波探傷)・RT(放射線透過)
– 品質認証: ISO 9001、圧力容器向けはASME U stamp
| コスト要素 | 影響 |
|---|---|
| 素材形態 | 鍛造品は板材削り出しより高いが強度が保証される |
| 外径サイズ | 大型になるほど設備制約→単価上昇 |
| 規格準拠 | ASME規格は検査コストが加算 |
| 表面処理 | 亜鉛めっき・塗装は追加費用 |
| 検査 | 非破壊検査は1枚あたり数千〜数万円 |
| 加工内容 | 試作(1〜5枚) | 量産(50枚〜) |
|---|---|---|
| 小型フランジ(〜φ200mm) | 3〜5営業日 | 1〜2週間 |
| 中型フランジ(φ200〜500mm) | 1〜2週間 | 2〜3週間 |
| 大型フランジ(φ500mm〜) | 2〜4週間 | 4〜8週間 |
鍛造品の調達期間として別途2〜6週間が必要。
JIS規格とANSI/ASME規格はボルト穴のPCDやガスケット座面の寸法が異なる。相手フランジの規格を確認してから発注すること。JIS 10KとASME Class 150は寸法が異なるため、互換性はない。
– 水圧試験: 圧力容器規格に準拠する場合は必須
– PT(浸透探傷): 溶接部や座面のき裂検出
– UT(超音波探傷): 鍛造品の内部欠陥検出
– 材料証明書: EN 10204 Type 3.1(第三者検証付き)が求められる場合もある
– [ ] フランジの種類(WN/SO/ねじ込み等)の選定
– [ ] 準拠規格の確認(JIS B 2220 / ASME B16.5)
– [ ] 圧力等級と材質の組み合わせ確認
– [ ] 座面仕上げの要求精度明確化
– [ ] 非破壊検査の要否確認
– [ ] 対応メーカー2〜3社への見積依頼
– JIS B 2220:2012 鋼製管フランジ
– ASME B16.5 Pipe Flanges and Flanged Fittings
– JIS B 2240:2006 銅合金製管フランジ
– ISO 9001:2015 品質マネジメントシステム
*この記事は精密加工ジャーナル編集部が作成しました。記載内容は執筆時点の情報に基づいています。*